コロナとアジキチ ①塞翁が馬

ルワンダで初のコロナ感染者が出たのが3月14日、土曜日。翌日から教会は禁止、週明けからの学校は休校、金曜日には空港が封鎖。その翌日には、外出は全面禁止が発表されるという、凄まじいスピードで全てが閉じられていきました

飲食店は、3月22日から、イートインは禁止。デリバリーと持ち帰りのみに限定して営業が許可されていました。例えば日銭を稼ぐバイタクが突然禁止になったように、日々の生活もままならない状況に陥った人が多い中、デリバリーだけでも営業が許可された飲食店は、むしろラッキーだったのかも。国としてそれほど厳しい状況でした

アジキチのお客さま

以前、「アジアンキッチンのお客様」でも紹介した通り、アジアンキッチンのお客様の8割は、ルワンダに住む外国人です。肌感覚ですが、コロナ禍でこの8割の方のうちの8割が各国に帰ってしまったので、つまりは今顧客層の方は、普段の3,4割ほどしかルワンダに残っていない状況です。これは厳しいです。。

ここからはアントレアフリカに寄稿したエントリ「イートイン再開 (アジキチブログ)」より引用。

功を奏したデリバリー比重

アジアンキッチンはもともとオンラインデリバリーが売上の4割を占めている状況で、それが利益率の観点から課題でした。ルワンダにもUberEatsのようなサービスがあります。vubavubaというのが一番シェアが高いプレーヤーで、アジキチも利用しています。当然ですが、ここ経由の売上はコミッション(手数料)をvubavubaに持っていかれるので、利益率は低いです。

イートインの場合、お酒などのドリンクで高利益をあげることができます。ただアジキチは立地としては大通りに面していてやや車の音がうるさく、店内も狭いので、ゴージャスな雰囲気の中ワインを楽しむ、といったコンセプトができない、ランチはオフィス需要でにぎわうものの、ディナーは先のデリバリーに流れてしまって利益が少ない、というのが数年の課題であり腐心していました

それがこのコロナ禍でどうでしょう。

イートインが6週間全面禁止され、デリバリーしか許可されない状況で、それこそアジキチができなかった「空間を提供する」タイプのお店は軒並み苦戦し、高い家賃の取り立てに追われ、閉店してしまったお店も出始めました

アジキチは、それこそメニュー開発においてもデリバリーとの相性は前提としてチェックするほどデリバリーへの比重がもともと高かったので、ラッキーだったと言えるでしょう。

「イートイン再開 (アジキチブログ)」
http://entre-africa.jp/chisa_karato/12464.html

人間万事塞翁が馬ってこと。

このコロナ禍で思うことは、本当に人間万事塞翁が馬失敗や課題と捉えていたことが、環境が変わるとプラスに働いたりするのです。そしてまた環境は変わります。なので今、目に見えている「事象」に一喜一憂してもあまり意味はなく長期的な視点で、我慢強く耐え忍びつつ、強かに未来を描いていくことが大事なのかなと思っています。

とはいえ、デリバリー体質が功を奏していると言っても、それが大当たりしていて儲かりまくりと言うよりは、打撃が少なく済んでいる、という話です。長期的な目線が大事とはいえ、日々は毎日毎日数字とにらめっこして削れるものは削ったり、非常にシビアに営業利益を見ています。

「イートイン再開 (アジキチブログ)」
http://entre-africa.jp/chisa_karato/12464.html

他にも例えば、2月3月の時点で遅れていると焦っていたものが、コロナが来て状況が一変し、むしろ始めていたら大変だった、など。書き切れないほどたくさんあります。

ロックダウン開始から6週間後の5月4日、段階的に解除が始まり、外出が朝5時から夜8時まで許可されるようになりました。(「ルワンダロックダウン、段階解除へ (アジキチブログ)」参照)、イートインも許可されたものの、店内のスペースにも限りがあるので、引き続きデリバリーは大事な柱として磨きつつ、コロナ禍を乗り切っていきたいと思います。

我ながらよく持ち帰りでオーダーするグリーンカレー

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